レーザー脱毛と光脱毛でお悩みの方が多いかもしれませんね。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
特徴とそれぞれのメリット・デメリットを紹介するので参考にしてください。両者の違いから導き出されるお勧めの脱毛方法も示します。施術を受ける施設を決める前に確認しておきましょう。
光脱毛とレーザー脱毛の違いとは?
脱毛には、エステサロンなどで行われている「光脱毛」とクリニックなどの医療機関で行われている「レーザー脱毛」があります。 この2つの違いにはどのようなものがあるのでしょうか。 まず、光脱毛はいわゆるエステサロンで行われている脱毛で、光を照射し、そのエネルギーによって毛根を刺激して脱毛を促すものです。
照射する光の出力は弱く設定され、医師でなくても扱えるようになっているため、エステサロンでも施術できます。 エステサロンは「永久脱毛」をすることは認められておらず、行われている光脱毛は、半永久脱毛である「不再生脱毛」となっています。
一方、レーザー脱毛は、医療機関で行われている脱毛で、光脱毛よりも出力が高く、医療機関でしか施術することができません。
レーザー脱毛は、光脱毛と違い、単一の波長のレーザーで集中的に熱を集めて施術するもので、出力も大きいため、光脱毛に比べて痛みを伴う場合がありますが、効果はこちらのほうが高くなっています。
「永久脱毛」と謳えるのは医療機関で行う脱毛のみです。
また、脱毛はエステサロンで行う場合と、クリニックで行う場合以外に、家庭で行うものもあります。
家庭用として販売されている脱毛器も基本的にはエステで使用されているものと出力等は同じレベルになっています。
光脱毛のメリット・デメリット
エステサロンで行われている光脱毛のメリットは、まず、広範囲の毛を一気に処理できるため、時間効率が良く、忙しい人でも気軽に行えることです。 脇の下であれば10分程度で一度の施術が終わります。
光脱毛の場合、その出力が弱く抑えられているため、個人差はありますが、一般的に痛みが少ないこともメリットとして挙げられます。
また、出力が弱いことは、火傷のリスクが少なくて済むというメリットにもつながります。
そして、コスト面でもエステサロンで行う光脱毛は安価なので手軽に始めることができます。 部位別に数千円からパック料金が設定されているものなどもあります。
デメリットとしては、メラニンに反応するため、産毛や白髪などの色が薄い毛、細い毛には反応が鈍く、脱毛効果が期待できないことです。
そして、メラニンに反応するため、シミやほくろがある部分や、日焼けをしている場合などは火傷のリスクがあるため、施術ができません。 また、光の出力が弱いことから、脱毛効果は医療レーザーよりも劣ります。
出力が弱い分、毛根にしっかりと光の効果が伝わらなかったり、伝わったとしても、効果をあげるまでの照射ができないことがあります。
その分、回数を繰り返しているうちに生えてこなくなる場合が多いと言われますが、そうなるまでには2~3年ほどかかるとも言われます。
エステサロンで行う光脱毛は永久脱毛ではなく、あくまでも半永久であり、減毛に近いものと考えるべきでしょう。
毛の量を少なくすればよいと考える場合などは満足できるかもしれませんが、完全に脱毛をすることを考えると再度生えてくるリスクなどもどうしてもついてまわってしまうことは頭に入れておく必要があります。
レーザー脱毛のメリット・デメリット
レーザー脱毛のメリットとしては、まず、医療機関での施術になるため、皮膚の状態を確認し、脱毛しても大丈夫かなど、しっかりと判断して行うのでその点で安心感があることです。
また、医療機関のため、トラブルがあった時のケアも行うことができるので、特に敏感肌、ニキビ肌など、肌にトラブルや心配なことがある人には安心だと思います。
また、エステサロンの光脱毛と同様ですが、広範囲の毛を一度に処理できるうえ、1度の施術時間が脇の下で約10分程度で終わるため、忙しい人でも通いやすいということはメリットとなります。
さらに、医療レーザー脱毛の場合は、レーザーの照射パワーが強いため、脱毛の効果も高く、1回1回やっていく毎に毛が確実に減っていくため、最終的に脱毛が完了するまでの時間や施術回数が少なく済むというのもポイントです。
一方、デメリットとしては、エステサロンでの光脱毛と同様になりますが、メラニンに反応して脱毛するため、色が薄い毛や細い毛は脱毛の効果は期待できないということです。
また、同じように、日焼けやシミ、ほくろがある部分には火傷の危険があるため施術できません。 しかし、レーザー機器の改良が進み、産毛でも脱毛ができたり、日焼けなどをしていても大丈夫なタイプのレーザー機器も出てきていますが、まだまだ扱っているサロンは少なく、あったとしても非常に費用がかかるのが現状です。
そして、出力が高いため、施術する部位や個人差もありますが、痛みを伴う可能性が高いこともデメリットの一つといえます。
また、出力が高いことは、火傷のリスクも高まるということになりますし、肌全体にも負担が大きくかかることになります。
費用面では、保険適用外のため、自由診療となり、高額になります。
中には安価なプランなどを作っているクリニックもありますが、基本的にエステサロンの脱毛よりもクリニックの脱毛のほうが費用がかかると考えてよいでしょう。
サロンよりクリニックのレーザー脱毛がおすすめ?
基本的に同じメカニズムで脱毛するサロンとクリニックですが、今まで述べたとおり、それぞれにメリットやデメリットが存在します。
同じメカニズムであっても、出力の違いや、できることの違いなどで、この2種類の脱毛には大きな違いが出てきてしまうのです。
どうしても痛いのが耐えられないなどの理由があれば、サロンで行うしかないと考えがちですが、実はクリニックは医療機関なので、麻酔を使うことができます。
レーザー脱毛のデメリットである痛みは麻酔を使うことで克服することが可能となります。 また、費用面ですが、サロンの場合、ある一定期間は安価でも、その期間を超えてしまうと別料金が発生したりすることがあります。
サロンでの脱毛の場合、部位や個人の希望にもよりますが、2~3年をかけて減毛していく形になります。
しかし、クリニックの場合は、一度の施術で確実に次に毛が生えてこないようにできるため、かかる期間もサロンの半分ほどである場合が多く、そうすると、トータルして考えて、圧倒的にサロンが安価ともいえなくなる場合もあるのです。
また、サロンで行う光脱毛は、また毛が生えてきてしまうかもしれないリスクを負ってしまいますが、クリニックの場合は、レーザーの照射出力が高いため、しっかりと脱毛ができることから、そのリスクは非常に低く抑えられるでしょう。
そして、何よりも医療機関である安心感は大切です。
皮膚なので、何かトラブルがあった場合は跡になってしまったりするなど、心配がつきものです。
しかし、医療機関であれば、万が一そのようなトラブルがあっても、その場ですぐに対処してもらうことができるため、ダメージも最小限にすることが可能なのです。
つまり、トータルして比べてみると、クリニックのレーザー脱毛のほうが、短い期間で確実に脱毛をすることができるため、おすすめと言えるでしょう。
クリニックのレーザー脱毛は、様々な機種の開発が行われており、従来のレーザー脱毛では苦手とされていた産毛なども脱毛できる機器なども開発され、少しずつ日本でも採用するクリニックが増えてきています。
そのような最新の技術の恩恵を受けることも、クリニックなら可能なので、より確実な脱毛ができることにつながるのです。