「男らしさ」をアピールできるようで、女性からはあまりいい印象を得られない胸毛。
薄着の季節にシャツの胸元から胸毛が見えていたりすると、露骨に嫌な顔をする女性もいるようです。
本人のせいではないことは誰もが分かっているのですが、欧米では男性の脱毛がマナーのひとつと言われる時代になっています。
今回はそんな胸毛の脱毛方法や、脱毛に関する注意点について解説します。
目次
胸毛脱毛を行なう前に~大事な3つの注意点
硬毛化や多毛化が起きてしまう場合も
硬毛化とは
産毛などの薄い毛が太くなること
多毛化とは
光脱毛やレーザー脱毛の施術を受けた部位の毛が増えて見えること
硬毛化・多毛化の原因ははっきり分かっていませんが、毛母細胞や毛根へのダメージが小さかった場合、逆に熱刺激となって毛の成長を促してしまうのではないかという見方もあります。
もともと毛が薄い部位に起こることが多いとされているため、個人差はありますが男性の場合は肩や二の腕、脇腹などに発生するリスクが高いと言われています。
頻繁に起こり得る現象ではありませんが、脱毛を行なう前はこういったリスクについても説明してもらうようにしましょう。
乳輪の毛は脱毛できない可能性がある
光脱毛やレーザー脱毛は黒い物に反応して脱毛する仕組みになっています。
これらの脱毛法は、白髪や色の薄い産毛などは脱毛しにくいという共通のデメリットがあります。
黒い物に反応するため、肌の色が濃い場合やほくろやシミの上にある毛は、その色の違いをはっきり認識しにくくなってしまいます。
乳輪や乳首の周辺なども、これにより脱毛が上手くいかないというケースも少なくありません。
まずはカウンセリングなどの時間を利用して、脱毛が可能かどうかを事前にチェックしてもらいましょう。
レーザー脱毛よって乳輪が変色する
これは光脱毛より照射力が強いレーザー脱毛の施術で起こるトラブルです。
そもそもレーザー脱毛は、シミやほくろなどを取り除く目的で使われていたレーザー治療の仕組みが原点。
メラニン色素を破壊し、色を薄くするという働きもあるのです。
これにより胸毛の脱毛時に、レーザーが乳輪に当たることによって、乳輪の色素抜けという状態が起こると言われています。
個人差はありますが、元の色に戻るまでに数ヶ月程度。
心配な方は、乳輪付近の脱毛はニードル(針)脱毛を選択することをオススメします。
知っておきたい!脱毛の種類と違い
光脱毛
エステサロンなどで行なわれている脱毛法です。
レーザー脱毛より照射力が弱いため、肌には優しいものの、効果を実感できるまでに時間がかかります。
黒い物に反応する仕組みになっているため、白髪や薄い色の毛は脱毛できない場合もあります。
また肌の色が濃いと毛の黒さと識別しにくいため、施術が難しくなります。
レーザー脱毛
レーザーを当てて毛母細胞を破壊する医療行為に当たる脱毛法です。
照射力が強いため、医療機関でしか行えません。
光脱毛よりは脱毛料金が割高になりますが、短期間で確実な脱毛効果が得られます。
光脱毛と同じく黒い物に反応する仕組みになっているため、白髪・色の薄い毛・肌の色が濃いといった場合は施術が出来ない可能性があります。
ニードル(針)脱毛
絶縁処理を施した特殊な針を毛穴に刺し、弱い電気を通して脱毛する方法です。
非常に脱毛効果が高いものの、毛穴のひとつひとつに針を刺していくため、かなり時間がかかります。
レーザー脱毛が主流になる以前は、「永久脱毛」と言えばニードル(針)脱毛のことを指していました。
脱毛方法を選ぶにはメリット・デメリットを知ることから
光脱毛
▼メリット
価格が安い。
レーザー脱毛やニードル(針)脱毛よりは肌に優しい。
痛みが少ない。
▼デメリット
照射力が弱いため、脱毛効果を実感できるまでに時間がかかる。
肌トラブルが起きた時に対応できないため、皮膚科を受診しなくてはならない。
白髪や色の薄い毛、肌の色が濃い場合は施術できない可能性がある。
レーザー脱毛
▼メリット
光脱毛より照射力が強いため、短期間で脱毛効果を実感できる。
広範囲を効率良く脱毛できる。
医療機関で行なうため、肌トラブルが発生した場合に迅速・適切な処置が可能。
肌の状態を医師にチェックしてもらえる。
▼デメリット
光脱毛よりは価格がやや高めになることが多い。
白髪や色の薄い毛、肌の色が濃い場合は施術できない可能性がある。
照射力が強いため、軽い火傷のような状態になる。
ニードル(針)脱毛
▼メリット
光脱毛やレーザー脱毛では施術しにくい白髪や色の薄い毛、また肌の色が濃くても脱毛することが可能。
細かい部分の脱毛もきれいに仕上がる。
▼デメリット
毛穴のひとつひとつに針を刺していく作業になるため、時間がかかる。
施術時にチクットした痛みがある。
手間と時間がかかるため、脱毛費用が高くなる。
脱毛効果が実感できるまでの脱毛回数や時間とは?
時間がかかるイメージが強い脱毛。
どうして一度に終わらせることができないのか御存知ですか?
毛には「毛周期」というものがあって、「成長期」「退行期」「休止期」の3つのサイクルから成り立っています。
同じ部位であっても、このサイクルがバラバラなため、成長期の毛もあれば休止期に入っていて毛がない毛穴もあります。
脱毛できるのは「成長期」にある毛。
もし成長期にある毛を全部処理できたとしても、休止期や退行期の毛穴からは今後毛が生えてきます。
このように、脱毛が一度に終わらせることができない理由は毛周期にあるのです。
発毛と脱毛の仕組みが分かったところで、ここからは胸毛脱毛の効果が得られるまでの平均的な回数を見ていきましょう。
光脱毛 | 8~12回 (1年半~2年半程度) |
レーザー脱毛 | 6~10回 (1年~1年半程度) |
ニードル(針)脱毛 | 30~60時間 |
これらは胸毛をツルツルにしたい場合の目安です。
ツルツルではなく、薄くする程度でいいという場合は回数・期間ともに少なくなります。
光脱毛やレーザー脱毛は1ヶ月半~3ヶ月程度の間隔で行ないます。
ニードル(針)脱毛は時間がかかる脱毛法なので、最初のうちは2週間から1ヶ月程度の頻度で通った方がいいでしょう。
毛の量や太さなどによって、上記の回数通りにはいかない可能性もあります。
「永久脱毛」が可能な脱毛方法とは?
現在のところ、永久脱毛が可能なのはレーザー脱毛とニードル(針)脱毛です。
エステサロンなどで行なわれている光脱毛は照射力が弱く、「脱毛」というよりは「毛を細くする、薄くする」と捉えてもらった方が、その違いが分かりやすいかも知れません。
レーザー脱毛は強い照射力で毛根にある毛母細胞を破壊します。
毛母細胞は発毛のもととなる細胞なので、これを破壊することにより新しい毛が生えて来なくなります。
もうひとつのニードル(針)脱毛は、絶縁処理を施した特殊な針を毛穴に刺し、電気を通して毛母細胞を破壊する脱毛法です。
毛穴のひとつひとつに針を刺していく丁寧な作業になるため、脱毛効果が非常に高いと言われています。一度に広範囲を施術できないため、どうしても時間がかかります。
レーザー脱毛とニードル(針)脱毛の脱毛効果が優れていると言われる理由は、発毛のもととなる毛母細胞を破壊する方法だからなのです。
脱毛にはそれぞれにメリット・デメリットがあります。
毛の量、毛の質、肌質を考慮した上で決めることが大切です。
まずはクリニックやエステサロンの無料カウンセリングを利用し、脱毛について詳しく理解することから始めましょう。
まとめ
- 熱の刺激により、硬毛化や多毛化といったことが起こる可能性もある。
- レーザー脱毛によって乳輪の色素抜けという状態が起こる可能性がある。
- 脱毛方法それぞれのメリットとデメリットをよく理解した上で、自分に合った脱毛方法を選択しましょう。