高い効果を期待できるにもかかわらず採用する施設が減っているニードル脱毛。具体的に、どのような脱毛方法なのでしょうか。
脱毛の仕組みと併せてメリット・デメリット、レーザー脱毛との違いを解説します。
このページを見れば、どのようなムダ毛にニードル脱毛がオススメかわかります。参考にしてください。
ニードル脱毛のしくみは?
ニードル脱毛は毛穴に電流針をさして電気を流し、毛母細胞を破壊してムダ毛が生えるのを抑える方法です。
毛根の先端にある小さな盛り上がりを毛乳頭と言い、毛に栄養や酸素を運んでいます。
栄養は毛母細胞に供給されて毛の成長を促していますが、ニードル脱毛を行うと毛母細胞が破壊されてしまうため、毛が生えなくなるのです。
ニードル脱毛のメリット
ニードル脱毛にはいくつかのメリットがあります。 エステ脱毛や医療脱毛と比較すると、よさが一目瞭然なのでぜひチェックしましょう。
日焼けやほくろの上にある毛も脱毛できる
ニードル脱毛はたとえ日焼けしていたりほくろの上に毛があったりしても脱毛できます。毛穴に電気針を刺しこんで施術を行うので、どのような肌でも効果への影響を与えません。
フラッシュやレーザー脱毛は肌の上から黒色に反応する光を当てて毛乳頭を破壊するため、黒い肌やほくろを脱毛できないとされています。
万が一日焼け肌に対してフラッシュやレーザー脱毛すると、効果が表れなかったり肌トラブルを引き起こしてしまったりする可能性が高くなるので注意が必要です。またほくろの上の毛を施術すると黒色のほくろに反応し破裂してしまうこともあるので注意が必要です。
その点、肌の色関係なく施術出来るニードル脱毛は、日焼け肌やほくろの上の脱毛に最適な方法だと言えます。
白髪でも脱毛できる
白髪を脱毛できるのはニードル脱毛の魅力でしょう。
毛穴に電気針を指して直接ムダ毛にダメージを与えるので、毛の色関係なく脱毛できます。頭髪以外のムダ毛が白髪だらけになってしまうことはまれなこと。よって白髪になった一部のムダ毛をニードルで脱毛するのにはぴったりだと言えます。
その点フラッシュやレーザー脱毛は黒色にだけしか反応しないので白髪は脱毛できません。よって広範囲はフラッシュやレーザー脱毛で、白髪はニードル脱毛で…、と使い分けることにより効率的にムダ毛処理ができます。それぞれのメリットを生かした脱毛方法だと言えるでしょう。
施術前の自己処理いらず
毛穴が目立つようにあえてムダ毛を生やしたまま脱毛を行うニードル脱毛。よって施術前の自己処理は不要で脱毛できます。エステ脱毛や医療脱毛は脱毛効果を高めたり、肌トラブルを軽減したりするためには、前日ムダ毛を剃っておかなければなりません。
前日の自己処理はひと手間かかるうえ、万が一忘れてしまうとシェーピング代として別費用を取られるおそれもあります。その点ニードル脱毛は最低でも5ミリは必要なので伸ばしっぱなしでOK。
脱毛前に自己処理を忘れた…という心配もないので非常に便利でしょう。
ワキガの方は改善できる可能性が!
ワキガ体質の方はニードル脱毛によって改善される可能性があります。ワキガの原因はアポクリン腺から出ている汗なのですが、ニードル脱毛を行うとアポクリン腺の一部を破壊するため、ニオイが軽減されます。
レーザー脱毛は多少なりともアポクリン腺にダメージを与えられるのでワキガの軽減につながります。しかし毛穴に直接針を刺すニードル脱毛はもっと強い破壊力があります。またムダ毛がなくなること自体、汗の付着が減るのでニオイの軽減につながると言えます。
痛みに注意!その他のデメリットも!
ニードル脱毛の大きなデメリットと言えば痛みでしょう。その他にもいくつかのデメリットがあるので見ていくことにします。
痛みが強い
ニードル脱毛のもっとも大きなデメリットは脱毛の痛みが強いことでしょう。
毛穴に直接針を刺してムダ毛にダメージを与えるため、相当な痛みがあります。しかも針を刺すときと電気を流すときの2回の痛みに耐えなければなりません。
現在のニードル脱毛は絶縁針という、皮膚に熱が伝わらぬよう加工されているものを使って行います。よってやけどのリスクは大幅に軽減され、以前よりニードル脱毛の痛みは軽減されてきました。
熟練のニードル脱毛技術者であれば痛みなく施術できますが、光を当てるだけの脱毛がメジャーな中、痛みがなく施術を行ってくれる技術者はなかなかいないのが現実でしょう。やはり皮膚の上から光を当てるだけのエステや医療脱毛と比較すると、針を刺すニードル脱毛では強い痛みを感じてしまうのが現実でしょう。
1回の施術時間が長い
ひとつひとつのムダ毛の毛穴に電気針を指して施術していくため、ニードル脱毛の施術時間は長いと言えます。広いパーツほど時間がかかってしまうことは言うまでもないでしょう。
通常エステや医療脱毛が数十分で済むところ、ニードル脱毛では数時間かけて脱毛を行っていきます。ワキ脱毛の場合、エステ・医療脱毛では2分から5分なのに対し、ニードル脱毛は1から1.5時間もかかってしまうのは大きなデメリットでしょう。
料金が高い
料金が高いのもニードル脱毛のデメリットでしょう。施術費用はたった1本のムダ毛に対して1000円前後かかります。
それ以外にも自分専用の針を絶対購入しなければなりません。1本あたりおおよそ4000円前後と高額で、古くなったら買い替えが必要なので高額になってしまいます。
さらに血液検査代や薬代などもかかってくるので大きな費用が想定されるでしょう。フラッシュやレーザー脱毛のように部位ごとに費用が定められているのではないので、逆に割高になってしまいます。特にムダ毛が濃い人ほど料金が高くなってしまう傾向にありますよ。
医療レーザー脱毛とは?ニードル脱毛との違い
ニードル脱毛のメリットやデメリットと比較するために医療レーザー脱毛について詳しく見ていきましょう。
ニードル脱毛と比べて痛みが少ない
まず医療レーザー脱毛はニードル脱毛と比べて圧倒的に痛みが少ないのが魅力でしょう。1つの毛穴に対し2回の痛みを味合わなければならないニードル脱毛ですが、医療レーザー脱毛は複数の毛穴に対し、1回で済ませられるから安心です。
また毛穴に針を刺して電気を流す方法と、ムダ毛を伝うレーザーの熱による痛みでは、圧倒的にレーザーのほうが痛みは少ないでしょう。レーザー脱毛の痛みは輪ゴムでバチンと弾いたような痛みに例えられ、針を刺すニードル脱毛よりも痛みが少ないのが魅力です。
広い範囲の脱毛を短時間でできる
ひとつひとつの毛穴に針を刺していくニードル脱毛と比べると、医療レーザー脱毛はまとまった範囲を一度に脱毛できるので短時間での施術が可能です。レーザーの照射口は1から1.5センチ程度なので、スピーディに施術できます。
圧倒的に料金が安いのもニードル脱毛と比較したときの魅力
ニードル脱毛と比較すると、医療レーザー脱毛の料金の安さは圧倒的で非常に魅力でしょう。ニードル脱毛だとワキ脱毛に10万円はかかってきますが、医療脱毛では3万円程度、安ければ数千円で受けられるクリニックもあります。
ニードル脱毛と医療脱毛にあるメリット・デメリットはお互い逆だと言えます。よってお互いのいいところを組み合わせて利用すればキレイに効率よく脱毛出来るでしょう。基本はレーザーで、特殊なところはニードルで行えば全身つるつるに仕上がりますよ。