注目を集めつつあるワックス脱毛。興味をお持ちの方が多いかもしれませんね。
このページでは、ワックス脱毛の種類と仕組み、注意点など、セルフで行うときに理解しておくべきポイントを解説しています。ワックスの選び方や気を付けるべきトラブルなどがわかるので、興味をお持ちの方は確認しておきましょう。
ワックス脱毛の種類について
それではまず初めに、ワックス脱毛の種類についてご説明いたします。一言にワックス脱毛と言っても、そのワックスの種類はいくつかに分類されてそれぞれ特徴が違っている事をここで覚えていってください。
ハニーワックス
まず1つ目はハニーワックスと呼ばれる物です。シュガーワックスと呼ばれる事もあるこちらのワックスはストリップ(ペーパー)を利用するワックス剤となっています。
水溶性のため肌に残った分はティッシュで拭き取れますしぬるま湯などで洗い流す事も可能です。肌への刺激が強い成分も少ないため、肌への安全を第一に考えたい人にお勧めのワックスになります。
長い毛の脱毛に関しても痛みを感じる事無くできるので、毛が長くてコンプレックスを持っている人にもお勧めです。
ハニーワックスの注意点
長い毛に対して有効なワックスですが、逆に短い毛には効果を発揮しにくい点も持っています。大体1センチ以上はないと脱毛し切れないと言われていますので、少なくとも髭に活用する事は難しいでしょう。
主に毛の長い部分で使えば効果をしっかり感じられますし、肌への影響も弱いためデリケートゾーンであるVIOにも利用できます。
肌へのダメージが少ないというのは非常に優秀な性質ですから、自己処理をしたいという方にもお勧めできますよ。
油性ワックス
2つ目は油性ワックスです。ソフトワックス、オイルワックス、クリームワックスとも言われていて、こちらもストリップ(ペーパー)を利用するワックス剤です。
油性なので肌に残ったワックスはティッシュでは綺麗に取れません。クレンジングオイルなどを使用して洗い流しましょう。
特徴としては細い毛や5mmほどの短い毛の脱毛を得意としていて、また広範囲を纏めて脱毛できるため毛が多く密集している部分の脱毛に向いています。塗る時も薄く塗るため、ワックスを1個買うだけで長期間利用可能です。経済的にもお得になりますよ。
油性ワックスの注意点
ただハニーワックスに比べると松やにを使用している事が多いため、アレルギー反応が出てしまう事もあります。ワックス自体も肌への影響が強いため、肌との相性が悪いと使用できません。
場所としては顔周りの短い毛に利用するのがお勧めです。顔は産毛が多いのでそういった細い毛こそ油性ワックスの得意とする部分になりますよ。
固形ワックス
最後は固形ワックスです。ハードワックスとも言われているこちらは、ストリップ(ペーパー)を必要としません。つまりワックス剤が固まるまで待った後、そのままワックスを毛と一緒に剥がし取るタイプになります。
こちらも油性ですが、基本的に剥がせるように固まってくれるので肌に残る事はほとんどありません。どうしても固まらない時にはクレンジングオイルを使いましょう。
細い毛や2mmほどの短い毛でも脱毛可能なのが特徴で、また肌にはくっ付かないようになっているため肌へのダメージもほとんどありません。
固形ワックスの注意点
こちらも松やにが含まれている事が多いのでアレルギーには気を付ける必要があります。また油性ワックスと違って1度に大量に塗布する必要があるため、コストは少し高めになっています。そのため広範囲の脱毛には経済的に向いていません。また長い毛の脱毛にも向いていないので注意しましょう。
場所としては短い毛の多いデリケートゾーンや髭、鼻毛や耳毛がお勧めになります。もちろん顔の産毛にも効果的ですよ。
このようにワックス脱毛する際にはこれから脱毛する部分、そしてその毛の長さと範囲に注目してどのワックスを使うべきかよく考える必要があります。
ワックス脱毛の仕組み
ワックス脱毛の種類を3つのタイプに分けて説明しました。ここからは具体的にワックスを使った脱毛の仕組みについて解説していきます。
まず毛の生えている部分にワックスを塗りますよね。このワックスによって肌の外に露出している毛の部分が覆われます。そして時間が経ってワックスが固まってくれば、毛の部分にだけくっ付いたワックスが完成されます。これを剥がせば、ワックスが毛根から毛を抜き取れるのも納得ですよね。またワックスによって覆われた毛を全て脱毛できるので、ある程度広い範囲の脱毛を一気にできる事も分かりますよね。
先ほどワックスの種類の説明の時に毛の長さを細かく説明していましたが、毛にワックスを絡めるためにはある程度長さが必要だったわけです。
毛抜きで1本1本抜く事に比べたら手間もかからないですし、ワックスで一辺に抜き取った方が毛への負担も少ないと言われています。というのも毛抜きの場合は毛を抜いているように見えて実は途中で切れていたり毛根から抜けていないケースが多いからです。
ワックスだと毛根から綺麗に抜き取れる事が良く分かったかと思いますが、しかしこの方法でも毛根が抜き取れないケースがあります。それはそもそも毛根から毛が生えていない場合です。
実は毛には生え変わりの周期が存在していて、成長期、退行期、休止期の3つに分かれています。成長期と退行期の状態であればまだ毛がありますが、休止期の状態では完全に毛が抜け落ちていて、毛根が肌の奥に隠れている状態になります。この状態の毛根は当然ですがワックス脱毛でも抜き取れません。なのでワックス脱毛をしたとしてもある程度経つと毛がまた生えてきた状態に戻ってしまうのです。
それでもカミソリなどで剃る場合よりも遥かに脱毛効果は高いです。毛を途中で切るのと毛根から抜き取るのではやはり大きな違いがあります。
このようにワックス脱毛は毛を毛根から抜き取れるメカニズムを持っている事をよく理解しておきましょう。
ワックス脱毛の注意点
さてワックス脱毛は脱毛効果が高い面もあり、これから脱毛を考えている人も多いかと思いますが、注意すべき点もいくつか存在します。
注意点1:アレルギー
まず1つ目はアレルギーです。松やには油性ワックス、固形ワックスに含まれているのでアレルギーがある方は使用しない事です。これは十分注意しましょう。
注意点2:肌へのダメージ
2つ目は肌へのダメージがそれなりにある点です。先ほどワックス自体の肌へのダメージは少ないとハニーワックスや固形ワックスの所で説明したと思いますが、これは間違いではありません。ただワックス脱毛は毛根から毛を抜き取る方法ですので、どうしても毛穴を中心とした肌へのダメージは出てきます。人によっては内出血やかぶれ、かゆみや赤みなどのトラブルを起こす事もあります。
対策として脱毛前は毛穴を広げるために肌を温める、脱毛後は毛穴を閉じるために肌を冷やすという方法があります。しかしそれでもダメージを0にできるわけではありませんので注意してください。
注意点3:剥がす方向
そして3つ目はワックスを剥がす方向です。基本的には毛の流れに逆らって抜くと毛根から綺麗に取れると言われていますが、ワックスによっては違う事もあるようです。しっかりとワックスの説明書を読んで正しく脱毛するように心がけましょう。
ワックス脱毛は注意点も多いですが、決してダメな脱毛方法ではありません。むしろ正しく使用すれば最高の結果を生み出す事もあり得る脱毛方法なので、上手く活用してみてください。
まとめ
- ワックスの種類はいくつかに分類されてそれぞれ特徴が違う。
- ワックス脱毛する際にはこれから脱毛する部分、そしてその毛の長さと範囲に注目してどのワックスを使うべきかよく考える必要がある。
- カミソリなどで剃る場合よりも遥かに脱毛効果は高い。